「プライオリティ・パスを付帯したい」という理由でプラチナカードを選ぶなら、セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード(以下、セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード)は有力な選択肢のひとつです。
最上位の「プレステージ会員」資格が付帯し、利用回数の制限なし。さらに他社が相次いで廃止している空港レストランの食事割引(3,400円相当)も引き続き使えるという、現時点でも希少な仕様を維持しています。
一方で、同伴者料金の仕組み、家族カードでの発行可否、2025年のデジタル化移行など、知らないと損する変更点もあります。
そこで本記事ではセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードのプライオリティ・パスについて、ランクの仕組みから申し込み方法・他社カードとの違いまでわかりやすく完結に解説します。
まず知っておきたい!プライオリティ・パスには3つのランクがある
プライオリティ・パスは「空港ラウンジが使えるサービス」として知られていますが、会員ランクが3段階あり、主に「利用できる回数」が異なります。ラウンジ・レストラン・スパなど利用できる施設の種類自体は、どのランクでも同じです。
| ランク | 通常の年会費(目安) | 本会員の無料利用 | 超過・都度利用 | 同伴者 |
|---|---|---|---|---|
| スタンダード | 99米ドル(約1.5万円) | なし(毎回35米ドル) | 35米ドル/回 | 35米ドル/人 |
| スタンダード・プラス | 329米ドル(約5万円) | 年10回まで | 35米ドル/回 | 35米ドル/人 |
| プレステージ | 469米ドル(約7万円) | 無制限 | なし | 35米ドル/人 |
ランクの違いは「利用回数」だけ。施設の種類は共通
よく誤解されますが、ランクが変わっても入れるラウンジの格や施設の種類が変わるわけではありません。プライオリティ・パスの対象施設(ラウンジ・レストラン・スパ等)はどのランクでも同一です。違いは「何回無料で使えるか」の一点に集約されます。
なお、実際にレストランやスパを使えるかどうかはランクではなく、カード会社の方針によって決まります。楽天カードや三井住友カードなど、ランクに関わらず「ラウンジのみ」に制限しているカードは多数あります。
年に何回使うかで、どのランクが得かが決まる
スタンダードは年会費こそ最安ですが、使うたびに35米ドルかかります。年4回ほど使うだけで、スタンダード・プラス(年10回まで無料)の方が総コストは安くなります。プレステージは年10回を超えて使う方、または使う回数が読めない方に向いています。
- 年1〜3回程度:スタンダードでも総コストは抑えられる
- 年4〜10回程度:スタンダード・プラスがコスト最適
- 年11回以上、または制限を気にしたくない:プレステージ一択
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードはこのプレステージ会員資格(通常469米ドル相当)が年会費33,000円のカードに無料で付帯します。
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードのプライオリティ・パス基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会員ランク | プレステージ(最上位) |
| 年会費 | 無料 (カード年会費33,000円/税込) |
| 利用回数 | 無制限 |
| 利用できる施設 | 世界148ヶ国・700都市・1,700ヶ所以上のラウンジ、レストラン、リフレッシュ施設 |
| 同伴者料金 | 1人につき35米ドル(約5,300円 ※為替により変動) |
| 会員証の形式 | デジタル会員証(プライオリティ・パス アプリ) |
| 家族カードでの発行 | 不可(本会員のみ) |
| レストラン特典 | あり(国内・海外) |
対象カードはセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード(個人)と、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード(法人・個人事業主・会社員も申込可)の2種類です。プライオリティ・パスの内容はどちらも同等です。
プライオリティ・パスでできること
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードのプレステージ会員では、ラウンジだけでなく3種類の施設を利用できます。それぞれ何ができるのかを具体的に確認しておきましょう。
①空港ラウンジ(世界1,700ヶ所以上)
プライオリティ・パスの中核となるサービスです。航空会社のマイレージステータスや搭乗クラスに関係なく、対象ラウンジを無料で利用できます。
ラウンジで受けられるサービスの例
- 飲み物・軽食:ソフトドリンク・アルコール・スナック・ホットミールなど(ラウンジにより異なる)
- Wi-Fi・電源:搭乗前の仕事や調べ物に対応
- シャワー設備:長距離フライト前後のリフレッシュが可能な施設も
- 新聞・雑誌の閲覧:最新号が揃う施設が多い
- ミーティングスペース:商談や通話に使えるスペースがある施設も
国内の主な対象空港
| 空港 | ラウンジ名(例) |
|---|---|
| 羽田空港(国際線) | TIAT LOUNGE、Sky Lounge など |
| 成田空港 | I.A.S.S エグゼクティブラウンジ1/2 など |
| 中部国際空港(セントレア) | セントレアプレミアムラウンジ など |
| 関西国際空港 | NODOKA など |
| 福岡空港 | ラウンジTIME など |
②空港内レストランで3,400円相当の食事割引
対象レストランにデジタル会員証と出発3時間以内の搭乗券を提示すると、1回の利用で3,400円相当の食事割引が受けられます。3,400円以下の会計なら実質無料、超えた分だけ自己負担になります。
レストラン特典の活用例
- 羽田空港T3「All Day Dining Grande Aile」:3,850円のランチビュッフェが450円の自己負担で利用可能
- 「ぼてじゅう」各店舗:国内主要空港の一部店舗が対象(店舗・内容は変動あり)
- 海外空港のレストラン:海外でも対象施設あり(国・空港により異なる)
「出発3時間以内」という条件は2025年から適用されたプライオリティ・パス全体のルールで、セゾン固有の制限ではありません。対象施設・内容は変動するため、利用前に公式サイトで確認も忘れないようにしましょう!
③リフレッシュ施設(スパ・カプセルホテル等)
空港内の提携スパやカプセルホテルも利用できます。長時間トランジットや深夜フライト前の仮眠など、移動の疲れをその場でリフレッシュできます。
リフレッシュ施設の活用例
- 空港内スパでのマッサージ(一部施設は少額の自己負担あり)
- カプセルホテルでの仮眠(施設によっては人数制限あり)
- シャワーのみ設備のリフレッシュスペース
他社との違い:セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードを選ぶ理由
2025〜2026年にかけてプライオリティ・パスの改悪が相次ぐ中、セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードの優位点と、同じくレストラン特典を維持しているapollostation THE PLATINUMとの比較を整理していきましょう。
他社カードのレストラン特典の現状
| カード発行会社 | レストラン特典 |
|---|---|
| アメックス(プロパー) | 利用不可 |
| JCB発行カード | 国内の空港レストラン利用不可 |
| 三菱UFJカード | すべての空港レストラン利用不可 |
| 楽天カード | ラウンジ以外の施設利用不可 |
| 三井住友カード | 国内の空港レストラン利用不可 |
| ダイナースクラブカード | 国内の空港レストラン利用不可 |
| セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード | 国内・海外ともに維持 |
| apollostation THE PLATINUM | 国内・海外ともに維持 |

セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード vs apollostation THE PLATINUM
同じくレストラン特典を維持しているapollostation THE PLATINUM セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードとの比較です。どちらを選ぶかは「一人でよく使うか、家族で使いたいか」によって変わります。
| 項目 | セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード(ビジネス) | apollostation THE PLATINUM |
|---|---|---|
| 年会費(本会員) | 33,000円(税込) (初年度無料) | 22,000円(税込) 年300万円利用で翌年無料 |
| プライオリティパスのランク | プレステージ | スタンダード・プラス相当 (年30回まで無料) |
| 本会員の利用回数 | 無制限 | 年30回まで無料 (通常は10回まで) |
| レストラン・スパ特典 | あり | あり (30回の枠に含む) |
| 家族カードでの発行 | × | ○ (最大4枚、各自年30回まで) |
| 家族カード年会費 | — | 3,300円 (初年度無料、年300万円利用で翌年無料) |
| 同伴者料金 | 35米ドル/人 | 35米ドル/人 |
| 初年度無料 | あり | なし |
apollostation THE PLATINUMの「年30回」は実際どれくらいの余裕があるか
年30回は月あたり2.5回に相当します。往復で1回の旅行・出張につき2回カウントされるため、年15回の旅行・出張まではカバーできる計算です。月1〜2回程度の利用なら枠内に収まります。年30回という上限は「制限が多い」というよりも、ヘビーユーザー以外には十分な余裕のある回数といえます。
どちらを選ぶべきか
- 一人で頻繁に出張・旅行をする方
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードが向いています。回数を気にせず使える安心感があります。初年度無料で試せる点も利点です。 - 家族全員でラウンジを使いたい方
apollostation THE PLATINUMが向いています。家族カードでもプライオリティ・パスを発行でき、各自が年30回の無料枠を持てます。年会費も本会員が11,000円安く、家族分も含めたトータルコストを抑えやすいです。 - 車をよく利用し、ガソリン代節約も重視する方
apollostation THE PLATINUMはガソリン割引特典も付帯しており、カード全体の使い勝手が変わります。
申し込み・登録方法
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードのプライオリティ・パスは、カードが届いた後に別途申し込みが必要です。手順はセゾンPortalから行います。
申し込み手順(デジタル会員証)
- セゾンPortalにログインし、「トラベル」→「プライオリティ・パス」を選択する
- サービス紹介ページから「同意して招待コードを発行」をタップする
- プライオリティ・パスの登録専用ページに移動し、会員情報を入力してアカウントを作成する
- プライオリティ・パス アプリをダウンロードし、作成したアカウントでログインする
- アプリ内でデジタル会員証が発行され、即日利用可能になる
ラウンジ・レストランでの利用方法
施設の受付でプライオリティ・パス アプリのカード画面からQRコードを表示し、スタッフに提示します。
レストランを利用する場合は、あわせて出発3時間以内の搭乗券の提示が必要です。同伴者がいる場合は人数を申告し、同伴者料金の確認・承諾を行います。施設到着前にアプリを起動して準備しておくとスムーズです。
同伴者・家族カードの扱い
家族や同僚と一緒にラウンジを利用したい場合に知っておくべき点が2つあります。
同伴者は1人につき35米ドルの料金が必要
プライオリティ・パスを持たない同伴者をラウンジやレストランに連れて入る場合、1人につき1回35米ドル(約5,300円相当)の料金が発生します。
この料金は利用時の為替レートに基づいて円換算されてセゾンカードに請求されます。外貨取扱手数料が別途加算される点も確認しておきましょう。
家族カード(追加カード)ではプライオリティ・パスは発行できない
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードの家族カード会員は、プライオリティ・パスに申し込めません。プライオリティ・パスは本会員のみ対象です。
家族も個別に使いたい場合の選択肢
- セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードを夫婦それぞれ本会員として発行する
それぞれ初年度無料で発行でき、2枚分の無制限プレステージ会員資格を確保できます - apollostation THE PLATINUMを選ぶ
家族カードでもプライオリティ・パスを発行でき(最大4枚)、各自に年30回の無料枠が付きます

セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードに関するよくある質問(Q&A)
まとめ
プライオリティ・パスのランク差は主に「利用回数」だけで、どのランクでも同じ施設を使えます。
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードは最上位のプレステージ会員(通常469米ドル相当)が年会費33,000円のカードに無料で付帯し、回数無制限・レストラン特典・スパ特典を2026年5月時点でフルに維持しています。
一人でよく出張・旅行するなら回数制限のないセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード、家族全員でラウンジを使いたいならapollostation THE PLATINUMが選択肢になります。どちらも初年度の試し方はあるので、自分の利用スタイルに合わせて検討してみてください。



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