年会費永年無料のビジネスカードを探すと、セゾンコバルト・ビジネス・アメックスとJCB Biz ONEが候補に挙がります。どちらも登記簿謄本や決算書が不要で、開業したばかりの個人事業主・フリーランスでも申し込めます。
年会費が同じなので、選ぶときに見るのは中身の違いです。大きく分かれるのは「貯まるポイントと使い道」「発行できるカードとETCの枚数」「申し込みやすさと発行スピード」の3つです。
この記事では違いを一つずつ整理したうえで、どちらが自分の事業に合うのかを最後にまとめます。
セゾンコバルトとJCB Biz ONEの違い
| 項目 | セゾンコバルト | JCB Biz ONE 一般 |
|---|---|---|
| 年会費(税込) | 永年無料 | 永年無料 |
| 国際ブランド | アメリカン・エキスプレス | JCB |
| ポイントの貯まり方 | 1,000円ごとに1P 月の合計金額で計算 | 200円ごとに2P 月の合計金額で計算 |
| 還元率 | 0.5% | 1.0% |
| 対象サービスでの還元率 | 2.0% 10サービスが対象 | Amazon・スターバックスで最大10.5% |
| 追加カード | 無料・最大9枚 新規入会時は3枚まで | 発行できない 本人1枚のみ |
| ETCカード | 無料・最大5枚 | 1枚のみ 初年度無料、2年目以降は利用状況により無料/550円 |
| ポイントの有効期限 | 無期限 | 2年 |
| 発行スピード | 最短3営業日 | 最短5分 |
| 申込対象 | 個人事業主・フリーランス・経営者 高校生を除く | 法人代表者・個人事業主 フリーランス・副業含む/18歳以上 |
| 利用可能枠 | 公式に上限の記載なし | 〜500万円 |
| 付帯保険 | なし | なし ゴールドは付帯あり |
年会費はどちらも永年無料で、持ち続けるコストに差はありません。違いが出るのはポイントの貯まり方と使い道、カードとETCの枚数、そして申し込みのしやすさです。順に見ていきます。
貯まるポイントと使い道の違い
セゾンコバルトで貯まるのは永久不滅ポイント、JCB Biz ONEで貯まるのはJ-POINTです。貯まる速さだけでなく、何に交換できるか、いつまで持てるかも変わります。
還元率の数字は、ポイントの使い道で変わる
還元率はJCB Biz ONEが1.0%、セゾンコバルトが0.5%です。ただしこの数字は、貯めたポイントを最も有利な方法で使ったときのものです。
Biz ONEの1.0%はJ-POINTをMyJCB Payで1ポイント=1円として使った場合、セゾンコバルトの0.5%は永久不滅ポイントを5,000ポイントまとめて交換した場合に成り立ちます。交換先を変えると、どちらも数字が変わります。
| ポイントの使い道 | セゾンコバルト | JCB Biz ONE |
|---|---|---|
| 最も条件の良い交換 | 0.50% 5,000P一括交換 | 1.00% MyJCB Payで店頭利用 |
| ギフトカードに交換 | 0.50% 200P=Amazonギフト1,000円分 | 0.95% JCBギフトカード1万円分 |
| 翌月の支払いに充てる | 0.45% | 0.70% |
| 他社ポイントに移す | 0.45〜0.46% dポイント・nanacoなど | 0.70% |
| マイルに移す | ANA 0.30%/JAL 0.25% | ANA・JAL 0.60% |
| 少額(100P)で交換 | 0.40% | — |
いちばん手軽なのは、貯めたポイントを翌月の支払いに充てる使い方です。ここで比べると0.70%と0.45%になります。
セゾンコバルトで0.5%にするには5,000ポイントをまとめて交換する必要があり、そのためには500万円の決済が要ります。年間数十万円ほどの経費決済なら、0.45%前後で使うことになると考えておくと実態に近くなります。
マイルに換えるなら差が2倍以上に開く
出張でANAやJALを使うなら、ここが最も大きく分かれます。Biz ONEは1ポイント=0.6マイルで移行でき、マイルに直すと0.60%です。
セゾンコバルトは200ポイントでANA 600マイル(0.30%)、JAL 500マイル(0.25%)です。同じ金額を決済しても、貯まるマイルは2〜2.4倍の開きが出ます。年間300万円の決済なら、ANAマイルで18,000マイルと9,000マイルの差になります。
有効期限は「無期限」と「2年」で分かれる
永久不滅ポイントはその名のとおり有効期限がありません。決済の少ない月が続いても失効を気にせず貯め続けられます。
J-POINTには2年の有効期限があります。見落としやすいのは、Biz ONEゴールドに切り替えても2年のままという点です。JCBではプラチナなど一部の券種が5年になりますが、ビジネスカードは券面がゴールドでも一般カードと同じ扱いになります。
ポイントの計算単位が違うため、端数の扱いも変わる
どちらも1回ごとではなく月の合計金額でポイントを計算しますが、単位が違います。セゾンコバルトは1,000円ごと、Biz ONEは200円ごとです。
単位に満たない分は切り捨てになるため、セゾンコバルトは毎月最大999円分、Biz ONEは毎月最大199円分がポイントの対象から外れます。年間にすると約12,000円分と約2,400円分の差です。決済額が月によってばらつくほど、この差が出やすくなります。
対象サービスをよく使うならセゾンコバルトの還元率が上回る
ここまではBiz ONEが上回る場面が続きましたが、セゾンコバルトには還元率が4倍になる対象サービスがあり、そこでは立場が入れ替わります。サーバー代や外注費といったWeb系の固定費が多いほど効いてきます。
ポイントが4倍になる対象サービス
対象は次の10サービスで、レンタルサーバー・クラウドソーシング・会計ソフト・事務用品といった、事業の固定費が並びます。
- Amazon Web Services
- Xserver
- お名前.com
- かんたんクラウド
- クラウドワークス
- cybozu.com
- さくらインターネット
- マネーフォワード
- モノタロウ
- ヤフービジネスサービス
対象サービスでの還元率は1.8〜2.0%になる
対象サービスでは1,000円につき4ポイントが貯まります。1ポイント=5円で換算すれば2.0%、翌月の支払いに充てる使い方(1ポイント=4.5円)でも1.8%です。
Biz ONEはこれらのサービスで倍率が上がらず1.0%のままです。サーバー代や外注費が月10万円あるなら、セゾンコバルトの方が年間で1万円前後多くポイントが貯まる計算になります。
エックスサーバーとかんたんクラウドは値引きも受けられる
ポイント以外の優待も用意されています。エックスサーバーは初回の初期費用から、個人向けプランで3,300円、法人向けプランで16,500円が割引されます(法人向けは6ヵ月以上の契約が条件)。
会計・給与のクラウドサービス「かんたんクラウド」は2ヵ月間無料で試せます。これから会計ソフトを入れる段階なら、初期費用をそのまま抑えられます。
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)は、アメックスブランドのビジネスカードでありながら、個人事業主やフリーランスでも申し込み可能な年会費無料の1枚。マネーフォワードやクラウドワークスなど対象10サービスでのポイント4倍還元や、レンタカー優待といったビジネス特化の特典が充実しています。ポイントは有効期限なしで、長期的に利用してもしっかり貯められるのが魅力。旅行保険は付帯されていないものの、固定費ゼロでビジネス決済を集約できる利便性が高く、初めての法人・個人事業主向けカードにもおすすめです。

| 年会費 | 年会費永年無料 |
| 還元率 | 0.5%〜2.0%*1 |
| 追加カード | 無料 最大9枚(新規入会時は3枚まで) |
| ETCカード | 無料 最大5枚 |
*1Amazon Web Services、Xserver、お名前.com、かんたんクラウド、クラウドワークス、cybozu.com、さくらインターネット、マネーフォワード、モノタロウ、ヤフービジネスサービスの利用でポイント還元率4倍(2%還元)
<セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)のメリット>
- 年会費・追加カードともに無料で導入コストゼロ。
- ポイントに有効期限がない
- AWSやエックスサーバーなど特定店舗で4倍のポイント還元率
- かんたんクラウド(会計・給与)が2ヵ月無料、エックスサーバーは初期費用を割引
- オリックス・ニッポン・トヨタの各レンタカー優待が付帯
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発行できるカードとETCの枚数の違い
ポイントの計算とは別に、何枚のカードを持てるかという違いがあります。従業員や社用車がいる事業では、ここが選択を決めることになります。
追加カードは最大9枚、ただし新規入会時は3枚まで
セゾンコバルトは追加カードを年会費無料で最大9枚発行でき、従業員ごとに利用明細を分けられます。Biz ONEは本人1枚のみで、従業員用のカードは発行できません。
ひとつ補足すると、9枚まで持てるのは追加発行を重ねた場合で、新規入会と同時に申し込めるのは3枚までです。最初から4人以上に持たせたいときは、入会後にあらためて追加申請することになります。
ETCカードは5枚と1枚で分かれる
ETCカードの差はさらにはっきりしています。セゾンコバルトは年会費無料で最大5枚、Biz ONEは1枚のみです。
Biz ONEのETCカードは初年度無料で、2年目以降は利用状況によって550円がかかります。社用車が2台以上あるなら、Biz ONEでは1枚を使い回すことになります。運送業や訪問型のサービス業では、この一点で選択肢が決まることもあります。

申し込みやすさと発行スピードの違い
1人で使うことが決まっているなら、申し込みのハードルと発行の早さではBiz ONEが上回ります。開業直後で、すぐに経費決済用のカードが要る場面に強い1枚です。
最短5分で発行でき、18歳以上・副業でも申し込める
Biz ONEはオンラインで完結する即時入会に対応しており、最短5分でカード番号が発行されます。セゾンコバルトの最短3営業日と比べると、使い始められるタイミングが数日変わります。
申込対象も広く、法人代表者と個人事業主に加えて、フリーランス・副業の方も対象です。一般カードは18歳以上から申し込めます。「会社勤めをしながらの副業では法人カードを作れない」と書かれた情報も見かけますが、事業の実態があれば申込対象に含まれます。
入会キャンペーンは最大77,000円相当と最大8,000円分
初年度に受け取れる特典にも差があります。Biz ONEは利用額の達成やApple Payなどの登録を組み合わせて最大77,000円相当が用意されています。
セゾンコバルトはAmazonギフトカード最大8,000円分で、入会翌々月末までに5万円以上の利用で5,000円分、キャッシング利用と追加カード発行で各1,500円分という内訳です。初年度に受け取れる金額で見ると、Biz ONEの方が大きくなります。
JCB Biz ONE 一般は、年会費永年無料で持てる法人カードとして、とくに個人事業主や小規模事業者に人気です。明細はWeb明細書でまとめて確認でき、会計ソフトとの連携もスムーズ。特典面では、保険やラウンジ利用などのサービスは省かれているものの、ポイント還元率は高く、決済専門の法人クレジットカードといえます。特典よりもコスト優先の方向けの1枚です。

| 年会費 | 年会費永年無料 |
|---|---|
| 追加カード | 家族カード不可、ETCカード1枚まで |
| 還元率 | 1.0%〜10.5% |
| 発行スピード | 即時利用可能 |
| 海外・国内付帯保険 | ー |
JCB Biz ONE 一般 の特徴
- 常にポイント還元率が2倍(1.0%)
- 年会費永年無料&即時利用可能
- 会計ソフトとの連携やCashmaspなどの法人サービスあり
- 優待店の利用で最大ポイント10.0%
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年会費5,500円を払って空港ラウンジやスマートフォン保険・サイバーリスク保険を付けたいなら、Biz ONEゴールドも選択肢になります。年間100万円(月8.3万円ペース)の利用で翌年度以降の年会費が無料になります。
JCB Biz ONE ゴールドは、年会費5,500円(税込)ですが、年間100万円以上の利用で翌年無料になるため、実質的に無料で運用することも可能です。このカードは、旅行傷害保険はないものの、サイバー保険(75万円)やショッピング保険(年間500万円)、国内主要空港ラウンジの無料利用などのビジネスに役立つ特典が充実しています。JCB Biz ONE一般よりワンランク上のステータスを得られつつ、利用額次第で年会費が実質0円になるため、「コスパの良い法人カードが欲しい」という方にはベストバランスの選択肢です。

| 年会費 | 5,500円(税込) 100万円利用で翌年年会費無料 |
|---|---|
| 追加カード | 家族カード発行不可、ETCカード1枚まで |
| 還元率 | 1.0%〜10.5% |
| 発行スピード | 即時利用可能 |
| 特典 | 空港ラウンジ、人間ドックサービス、ドクターダイレクト24 |
JCB Biz ONE ゴールド の特徴
- 100万円利用で翌年の年会費無料
- 申し込みは最短5分で完了&即時利用可能
- 会計ソフトとの連携やCashmaspなどの法人サービスあり
- 空港ラウンジなどゴールドカードならではの特典付き
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自分に合うのはどちらか
ここまでの違いを、事業の状況ごとに当てはめると次のように整理できます。
| あなたの状況 | 合うカード | 理由 |
|---|---|---|
| 従業員・副業スタッフに持たせたい | セゾンコバルト | 追加カードを最大9枚無料で発行できる。Biz ONEは本人1枚のみ |
| 社用車が2台以上ある | セゾンコバルト | ETCカードを最大5枚まで無料発行できる。Biz ONEは1枚のみ |
| サーバー代・外注費・会計ソフト代が多い | セゾンコバルト | 対象10サービスで還元率が1.8〜2.0%になりBiz ONEを上回る |
| ポイントをじっくり貯めたい | セゾンコバルト | 永久不滅ポイントは無期限。J-POINTは2年で失効する |
| 決済をマイルに換えたい | JCB Biz ONE | マイルに直すと0.60%。セゾンコバルトは0.25〜0.30% |
| 今日中にカードを使い始めたい | JCB Biz ONE | 最短5分で発行。セゾンコバルトは最短3営業日 |
| 使い道を絞らず幅広く決済したい | JCB Biz ONE | 対象サービス以外の一般的な決済では還元率が上回る |
どちらも年会費が永年無料なので、2枚とも持って使い分けるという選び方もできます。対象10サービスの支払いはセゾンコバルト、それ以外の決済はBiz ONEに寄せると、それぞれが得意な場面だけを使えます。
セゾンコバルトとJCB Biz ONEに関するよくある質問
まとめ|違いは3つ。自分の使い方に当てはめて選ぶ
セゾンコバルトとJCB Biz ONEは、どちらも年会費永年無料で、開業直後でも申し込める点は同じです。分かれるのは、ポイントの貯まり方と使い道、カードとETCの枚数、申し込みやすさの3つです。
- カードとETCが何枚要るか数える。従業員がいる、社用車が2台以上あるならセゾンコバルトになる
- 1年間の支出の中身を見る。サーバー代・外注費・会計ソフト代が大きいならセゾンコバルトが1.8〜2.0%で上回る
- 貯めたポイントを何に換えるか決めておく。マイルならBiz ONEが2倍以上、期限を気にせず長く貯めるならセゾンコバルト
それぞれのカードをさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。



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