ガソリン代を安くしたいなら、給油のたびに値引きを受けられる「系列ガソリンカード」を持つのが一番確実です。結論から言うと、全国規模で使いやすいのは出光「apollostation card」、ENEOS「ENEOSカードS」、コスモ石油「コスモ・ザ・カード・オーパス」の3枚で、普段よく行くガソリンスタンドの系列に合わせて選ぶのが基本です。
ただし、専用カードを持つ価値があるかは給油量次第です。この記事では、そもそもガソリンカードが必要かどうかの目安から、具体的にいくらお得になるかのシミュレーション、系列別のおすすめカードまで、一次情報をもとに解説します。
そもそもガソリンカードは必要?年間300Lが目安
ガソリンカードの中には年会費がかかるものもあるため、専用カードを持つ価値があるかどうかは、まず給油量で判断するのが合理的です。目安になるのが年間300Lというラインです。月にすると平均25L程度で、週1回、半分以上の給油をする方ならこの基準を超えることが多いでしょう。
年間300Lを超える利用があるなら、後述する系列カードで確実にコストを下げられます。一方、それ以下であれば、給油専用の値引きにこだわるより、日常の買い物も含めた還元率の高い汎用カードを1枚持つ方が、トータルでは得になるケースが多くなります。
目安として、燃費15km/Lの車で月間300〜400km走る方であれば、月20〜27L程度の給油量になり、年間では300Lに近づきます。通勤や送迎で毎日車を使う方、休日にまとまった距離を運転する方は、意識せずともこのラインを超えていることが少なくありません。逆に、週末に近所で使う程度であれば、無理に系列カードにこだわる必要は薄いといえます。
なお、この記事で紹介する3枚は年会費が無料、または年1回の利用で無料になる条件のため、判断に迷う場合でも持っておくこと自体のリスクは小さめです。給油量が想定より少なかった場合も、年会費の負担で損をする心配はほぼありません。
具体的にいくらお得になる?給油量別シミュレーション
3枚とも基本の値引き額は1Lあたり2円からのスタートです。給油量別に、年間でどれくらいの差になるかを試算しました。
| 給油量の目安 | 月間の値引き額 | 年間の値引き額 |
|---|---|---|
| 月30L(週1回程度) | 60円 | 720円 |
| 月50L(週1〜2回) | 100円 | 1,200円 |
| 月100L(頻繁に給油) | 200円 | 2,400円 |
金額だけ見ると小さく感じるかもしれませんが、現金払いではこの値引きは一切発生しません。年間2,400円というのは、月100L給油する方が現金で払い続けた場合に確実に取りこぼしている金額です。しかもapollostation cardは利用額が増えるほど1Lあたりの値引きが上がるため、給油量が多い方ほど3枚の中でも実質的な差が広がっていきます。
値引きの仕組みは3タイプに分かれる
系列ガソリンカードは、値引きのされ方によって大きく3タイプに分けられます。同じ「系列カード」でも仕組みが異なるため、自分の給油スタイルに合うタイプを知っておくと選びやすくなります。
- 一律値引き型:給油量に関わらず常に同じ額が引かれる(例:ENEOSカードS)
- 変動値引き型:月間の利用額に応じて値引き額が段階的に増える(例:apollostation card)
- 会員価格型:店舗ごとに設定された会員価格がそのまま適用される(例:コスモ・ザ・カード・オーパス)
一律値引き型は給油量が少なくても同じ値引きを受けられる安心感があり、変動値引き型は給油量が多い人ほど有利になります。会員価格型は店舗によって割引額に差が出るため、普段利用する店舗の価格を実際に確認しておくと、想定していた割引額とのズレを防げます。
おすすめの系列ガソリンカード3選
今回紹介するのは、この3枚です。
- apollostation card(出光)
- ENEOSカードS(ENEOS)
- コスモ・ザ・カード・オーパス(コスモ石油)
apollostation card(出光)
出光系列でよく給油するなら、利用額に応じて値引き額が段階的に増えるapollostation cardが候補です。
apollostation cardは、出光クレジットが発行する年会費無料のガソリンカードです。全国のapollostationでガソリン・軽油を給油するたびにリッター2円引きが受けられ、家族カードやETCカードも無料で発行できます。さらに、オプションの「ねびきプラス」を活用すれば、給油量に応じて最大10円/Lの割引が可能で、家庭や事業用の車を持つユーザーに大きな節約効果をもたらします。一方で、ポイント還元率は0.5%と平凡なため、日常利用では他の高還元カードとの併用が望ましい点もあります。

apollostation cardのおすすめポイント
- 常時2円/L割引&ねびきプラスで最大10円/L
- 年会費無料&家族カード・ETCカードも無料
- 全国のapollostationで即時割引を実感できるわかりやすさ
- 出光ロードサービスが年会費825円(税込)で利用可能
| 年会費 | 無料 ねびきプラス:初年度無料、2年目以降550円(税込) |
|---|---|
| 還元率 | 0.5% |
| 発送スピード | 最短3営業日 |
| 追加カード | 家族カード:年会費無料(最大4枚) ETCカード:年会費無料 |
*ねびきプラスは年会費550円(税込)、2年目以降特に申し出がない場合は自動継続となり年会費が発生します。
apollostation cardの気になるポイント
- ポイント還元率は0.5%と平凡(給油分は割引優先でポイント付与なし)
- ねびきプラスは自動加入→2年目以降は年会費550円が発生
- 対象はapollostationに限られ、灯油や一部燃料は割引対象外
\公式サイトで詳細を確認する/

ENEOSカードS(ENEOS)
全国に店舗が多いENEOS系列なら、いつでも1Lあたり2円引きで仕組みが分かりやすいENEOSカードSが候補です。年会費は1,375円(税込)ですが、年1回以上の利用で次年度は無料になります(出典:ENEOS公式サイト)。
ENEOSカードSは、ガソリン・軽油がいつでも1Lあたり2円引きになる、シンプルで分かりやすいガソリンカードです。年会費は1,375円(税込)ですが、年1回以上のカード利用で次年度は無料になります。カーメンテナンス商品の購入では1,000円ごとに20ポイント、それ以外の利用でも1,000円ごとに6ポイントが貯まります。全国のENEOSサービスステーションを日常的に利用する方に向いています。

おすすめポイント3選
- ガソリン・軽油がいつでも1L2円引き(灯油は1円引き)
- 年1回の利用で次年度年会費無料
- 全国のENEOSで使える安心感
| 年会費 | 1,375円(税込)※年1回利用で次年度無料 |
|---|---|
| 給油値引き | ガソリン・軽油:いつでも2円/L引き 灯油:1円/L引き |
| ポイント還元 | カーメンテ商品:1,000円ごとに20pt その他:1,000円ごとに6pt |
| ETCカード | 発行可能 |
申し込み前に知っておきたいポイント
- 値引き額は一律2円/Lで、利用額が多くても増額されない
- ENEOS以外での利用ではポイント還元率が下がる
コスモ・ザ・カード・オーパス(コスモ石油)
コスモ石油をよく利用するなら、年会費永年無料で会員価格給油が受けられるコスモ・ザ・カード・オーパスが候補です。値引き額は店舗によって異なりますが、年会費の負担なく持てるのが魅力です(出典:イオンカード公式サイト)。
コスモ・ザ・カード・オーパスは、年会費永年無料でコスモ石油の会員価格給油が受けられるイオンカード発行のガソリンカードです。給油のたびにガソリン・軽油・灯油が会員価格になり、割引額は店舗により異なりますが1Lあたり2〜6円程度が目安です。基本のポイント還元率は200円につき1ポイント(0.5%)で、貯まったポイントはWAON POINTとして使えます。

おすすめポイント3選
- 年会費永年無料
- コスモ石油の会員価格で給油のたびに割引
- ETCカードも発行手数料・年会費無料
| 年会費 | 永年無料 |
|---|---|
| 給油値引き | 会員価格(店舗により異なる。目安1〜6円/L引き) |
| 基本還元率 | 0.5%(200円につき1ポイント、WAON POINT) |
| ETCカード | 発行手数料・年会費ともに無料 |
申し込み前に知っておきたいポイント
- 割引額は店舗ごとに異なるため事前確認が必要
- コスモ石油以外での還元率は高くない
系列にこだわらない場合の代替案
前述のとおり、年間給油量が300Lに満たない場合や、複数の系列を使い分けている場合は、給油専用の値引きよりも日常使い全般での基本還元率の高さを基準に選ぶ考え方があります。年会費無料で還元率1.0%の楽天カードや、1.2%のリクルートカードが候補になります。
この方法のメリットは、ガソリンスタンドを系列で選ぶ必要が無くなり、価格の安いスタンドをその都度自由に選べる点です。給油量が少ない方にとっては、系列カードの値引き額よりも、日常のあらゆる支払いで積み上がるポイントの方が総額で上回ることも珍しくありません。
ガソリンカードの選び方チェックリスト
- 年間の給油量がおよそ300Lを超えているか
- 普段よく行くガソリンスタンドの系列はどこか
- 年会費の条件(永年無料か、年1回利用が必要か)
- ETCカードを追加発行できるか
系列が分からない場合は、給油の際にスタンドの看板や領収書に記載されている運営会社名を確認するのが手早い方法です。同じブランド名でも運営会社が異なるケースがあるため、迷ったら店頭で「このスタンドはどこ系列か」を直接尋ねても構いません。
ガソリンカードを使う際の注意点
お得な系列ガソリンカードですが、申し込む前に知っておきたい注意点が3つあります。
給油以外は還元率が下がる
系列カードの多くは、給油以外の買い物では還元率が大きく下がるか、そもそもポイントが付与されない設計になっています。ガソリン代の節約という目的には向いていますが、これ1枚で日常のすべての支払いをまかなおうとすると、かえって非効率になることがあります。
日常の支出もまとめてお得にしたい場合は、系列カードと汎用の高還元カードを2枚持ちして、用途に応じて使い分けるのが現実的な対策です。年会費が無料のカードが多いため、2枚持ちのハードルは低めです。
値引き額・還元率は変更されることがある
ガソリンカードの値引き額やポイント還元率は、原油価格の変動やキャンペーンの終了によって見直されることがあります。この記事の数値は執筆時点で各カード会社の公式サイトを確認したものですが、申し込み直前にもう一度、公式サイトで最新の条件を確認しておくと安心です。
申し込みから使えるまでに時間がかかる場合がある
クレジットカード機能付きのガソリンカードは、審査や発送の手続きがあるため、申し込んだその日から使えるわけではありません。旅行や長距離移動の予定が近く控えている場合は、出発前に余裕を持って申し込んでおくと安心です。
ETCカードと一緒に使うなら
今回紹介した3枚は、いずれもETCカードを追加発行できます。個人利用であれば、メインのガソリンカードにETC機能を追加するだけで管理がシンプルになり、給油代と高速道路料金の明細が1枚のカードにまとまるため家計管理もしやすくなります。
一方、事業用の車両でガソリン代を経費管理したい個人事業主の方は、プライベート利用と経費を分けやすい専用カードの方が向いています。ガソリンカードと法人・個人事業主向けカードでは審査条件や明細の扱いが異なるため、事業用途がメインの場合は下記の記事もあわせてご確認ください。

よくある質問(FAQ)
出光系に絞って券種を選ぶ段階なら、apollostationカード4種類を比較した次の記事に進むとスムーズです。

まとめ:年間300Lを境に、系列カードか汎用カードかを決める
ガソリンカード選びの結論はシンプルです。年間の給油量が300Lを超えるなら、よく行くスタンドの系列カード(出光・ENEOS・コスモ)を選べば確実にコストを下げられます。給油量がそれ以下、あるいは系列にこだわりが無いなら、日常の支出も含めて還元率の高い汎用カードを選んだ方が、トータルでは得になります。
3枚の中でどれを選ぶかは、値引きの仕組みの違いで判断できます。給油量が多く伸びしろを活かしたいならapollostation card、仕組みのシンプルさを重視するならENEOSカードS、年会費の負担なく気軽に持ちたいならコスモ・ザ・カード・オーパスが向いています。いずれも年会費の負担が小さく、系列スタンドを普段使いしているなら持っておいて損はない1枚です。
どちらのタイプを選ぶ場合も、値引き額やポイント還元率は変更されることがあるため、申し込み直前に公式サイトで最新の条件を確認する習慣をつけておきましょう。次のステップとして、以下を確認してから申し込みに進むことをおすすめします。
- 年間の給油量を大まかに計算する(300Lが分岐点)
- 普段のガソリンスタンドの系列を確認する
- 該当するカードの公式サイトで最新の条件を確認して申し込む


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