社用車が複数台ある場合、ETCカードは1枚のクレジットカードにつき1枚しか発行できないのが基本です。
つまり車両が10台あるなら、ETCカードも10枚あると便利で、それを支える法人カード側の「追加カード発行枚数」がそのまま導入できる車両の上限になります。
この制約を知らないまま検討を進めると、車両台数分のカードが用意できず、申し込み直しになりかねません。
主要な法人カードの追加カード・ETCカードの発行枚数を横断比較し、車両台数別にどのカードが現実的な選択肢になるかを見ていきましょう。
社用車の台数分、ETCカードは用意できる?
出光ETCカードは、1枚のクレジットカードにつき1枚のみ発行できます。
2枚目のETCカードが欲しい場合は、家族カードや追加カードをもう1枚発行し、そのカードに紐づけてETCカードを申し込む必要があります。
出典:現在ETCカードを1枚持っていますが、もう1枚追加でほしいのですが?|出光クレジット公式FAQ
この「1カードにつき1ETC」という構造は、法人カードで社用車を複数台管理する場合にもそのまま当てはまります。
つまり、車両10台分のETCカードを用意したいなら、本カード+追加カードを合わせて10枚発行できるカードを選ぶ必要があります。追加カードの発行枚数に上限があるカードでは、その上限を超える台数の車両にETCカードを持たせられません。
MASA「年会費が安いから」だけでカードを選ぶと、あとから車両の台数分カードが足りないと気づくことがあります。まずは発行枚数の上限を確認するところから始めましょう。
追加カード・ETCカードの発行枚数で比較する法人カード
主要な法人カードについて、追加カードとETCカードの発行枚数・年会費を横断比較します。
【追加カード・ETCカードの発行枚数比較】
| カード | 追加カード発行枚数 | ETCカード |
|---|---|---|
| 三井住友カード ビジネスオーナーズ | 19枚(無料) | 各1枚550円(年1回利用で無料) |
| JCB法人カード | 無制限 | 複数枚無料 |
| NTTファイナンスBizカード | 9枚(無料) | 550円 |
| ダイナースクラブビジネスカード | 最大4枚 | 無料 |
| UPSIDER | 無制限 | 非対応 |
| バクラクビジネスカード | 無制限 | 非対応(バーチャルのみ) |
| apollostation PLATINUM BUSINESS | 9枚(3,300円) | 本カード込み最大10枚・無料 |
| ETC協同組合(ETC専用) | 車両1台につき4枚 | 880円/枚+走行料の8%手数料 |
なお、フィンテック系のUPSIDER・バクラクビジネスカードは追加カードが実質無制限ですが、ETCカードには対応していません。
ETCカードそのものが必要なら、三井住友カードビジネスオーナーズ・JCB法人カード・apollostation PLATINUM BUSINESSのように、物理カードとETCカードをセットで発行できるカードを選ぶ必要があります。
法人ETCカードの選び方(クレジット付帯・協同組合・コーポレートカードの違い)は以下の記事で詳しく解説しています。


apollostation PLATINUM BUSINESSは何台までの社用車に向くか
比較表の中でapollostation PLATINUM BUSINESSがどんな立ち位置になるのか、詳しく見ていきます。
- 発行枚数の上限は本会員込みで最大10枚になる
- 10台以下ならプラチナ特典もまとめて手に入る
- ガソリン代は直接値引きではなくポイント充当になる
発行枚数の上限は本会員込みで最大10枚になる
apollostation PLATINUM BUSINESSの追加カードは最大9枚で、本会員のカードと合わせると最大10枚になります。
ETCカードは1カードにつき1枚のため、発行できるETCカードの上限も同じく10枚です。三井住友カードビジネスオーナーズ(19枚)やJCB法人カード・UPSIDER・バクラク(いずれも無制限)と比べると、発行枚数の上限は控えめです。
apollostation PLATINUM BUSINESSの上限は本会員込みで10枚のため、2台分のETCカードが不足します。
この場合は、追加カードが無制限のJCB法人カードや三井住友カードビジネスオーナーズ(19枚)のように、車両台数に余裕を持って対応できるカードの方が安全です。
追加カード発行分のプラチナ特典もまとめて手に入る
車両が10台以下の事業者であれば、apollostation PLATINUM BUSINESSは発行枚数の制約に引っかからず、プラチナカードとしての特典もまとめて得られます。
コンシェルジュサービス、国内主要空港ラウンジ、海外旅行傷害保険(利用付帯・最高1億円)、プライオリティ・パス(年5回無料)などが、追加カード会員にも同条件で付帯します。
年間のショッピング利用額が300万円(月25万円)以上になると、翌年度の年会費22,000円が無料になる点も、他の多くの法人カードには無い仕組みです。
apollostation PLATINUM BUSINESSは、法人・個人事業主向けに設計された高還元のビジネスカードです。通常利用でも0.8%還元(海外は1.0%)と法人カードの中でも高水準に加え、出張・経費決済でも効率よくポイントを貯められます。さらに、年間300万円以上の利用で年会費22,000円が翌年度無料となるため、経費決済を集約できる事業者ほどメリットが大きくなります。保険・コンシェルジュ・ラウンジなど付帯特典も充実しており、コスト管理と利便性を両立したい方に適した1枚です。


おすすめポイント3選
- 年間300万円以上の利用で年会費が翌年度無料になる
- 法人カードとしては高水準の0.8〜1.0%還元
- 旅行保険・ラウンジ・コンシェルジュなど特典が充実
| 年会費 | 22,000円(税込) ※年間300万円利用で翌年無料 |
|---|---|
| 国際ブランド | Visa / American Express |
| ポイント還元率 | 0.8%〜1.0% |
| 付帯保険 | 国内・海外旅行傷害保険(利用付帯) ショッピング保険 サイバー保険 |
| 追加カード | 追加会員:3,300円(税込) *最大9枚 |
| 対象 | 法人・個人事業主 |
| 発行スピード | 数日 |
申し込み前に知っておきたいポイント
- 年間300万円未満の場合は年会費22,000円がかかる
- 即日発行には対応しておらず発行まで数日必要
- 旅行保険は自動付帯ではなく利用付帯
ガソリン代の支払いでポイントが貯まる
apollostation PLATINUM BUSINESSのガソリン優遇は、apollostation cardのようなリッター単価の直接値引きではなく、ポイントを充当する仕組みです。
国内利用1,000円につき8ポイント(0.8%)が貯まり、貯まったポイントは年間ガソリン値引き(2,400ポイントで1口・最大15口で30円/L引き)に交換できます。
ポイントは本会員にまとめて貯まるため、貯まったポイントを従業員の福利厚生に充てても良いでしょう。
ETC協同組合という選択肢
クレジット付帯型のカードとは別に、ETC専用の選択肢として「ETC協同組合」があります。
- 車両1台につき最大4枚まで発行できる
- 事務手数料(走行料金の8%)がかかる
- ETC専用でクレジットカード機能はない
車両1台につき最大4枚まで発行できる
ETC協同組合の法人ETCカードは、クレジット審査が不要で、登録車両1台につき最大4枚まで発行できます。
出資金10,000円(退会時に返金)に加えて、カード発行手数料・年間手数料がそれぞれ880円(税込)/枚かかりますが、発行枚数そのものに全体の上限は設けられていません。新設法人や個人事業主でも、クレジット審査なしで申し込めます。
apollostation PLATINUM BUSINESSでは本会員込み10枚が上限で2台分が不足しましたが、ETC協同組合なら車両12台それぞれにETCカードを発行でき、発行枚数の上限を気にする必要がありません。
出典:ETC協同組合公式


事務手数料(走行料金の8%)がかかる
apollostation PLATINUM BUSINESSやJCB法人カードのようなクレジット付帯型のETCカードには、利用額に応じたポイント還元はあっても、手数料という形での天引きはありません。
一方でETC協同組合は、毎月の高速道路利用額に対して8%の事務手数料がかかります。
ただし、平日朝夕割引(月10回以上で最大50%)・休日割引(最大30%)・深夜割引(最大30%)といったNEXCOの割引制度に加えてETCマイレージも利用できるため、高速道路をよく使う事業者ほど、8%の手数料を差し引いてもプラスになりやすい仕組みです。
ETCマイレージは、事業者本人ではなく組合側が登録・管理する仕組みです。個別に自分で登録することはできません。
ETC専用でクレジットカード機能はない
ETC協同組合の法人ETCカードは、高速道路の通行料金の支払い専用です。
ガソリン代や事務用品の購入など、通常のクレジットカードとしての機能はありません。そのため、設立したばかりの法人でも審査に通りやすいのが魅力です。
ETCカードだけを車両台数分そろえたいなら、ETC協同組合が有力な選択肢です。
車両台数別のおすすめの選び方
発行枚数の上限と、欲しい特典のバランスで選び方が変わります。
- 10台以下なら特典も含めて候補になる
- 10台を超えるなら上限のないカードを選ぶ
- ETC以外もまとめるなら付帯型を選ぶ
10台以下なら特典も含めて候補になる
社用車が10台以下で、プラチナカードの特典(保険・ラウンジ・コンシェルジュ)もあわせて欲しい事業者には、apollostation PLATINUM BUSINESSが候補になります。
年会費22,000円は、年間300万円の利用で翌年無料になるため、車両維持費や燃料費をこのカードにまとめれば、条件達成は現実的な水準です。
apollostation PLATINUM BUSINESSの特徴・審査・年会費無料の条件は以下の記事で詳しく解説しています。




10台を超えるなら上限のないカードを選ぶ
車両が10台を超える、または今後増える見込みがあるなら、発行枚数の上限が無いカードを選ぶ方が安全です。
ETC専用でよければETC協同組合、クレジット機能もまとめたいなら追加カードが無制限のJCB法人カードや、19枚まで無料の三井住友カードビジネスオーナーズが候補になります。フィンテック系のUPSIDER・バクラクビジネスカードも発行枚数は無制限ですが、ETCカードに対応していない点には注意が必要です。
apollostation PLATINUM BUSINESSとセゾンプラチナ・ビジネスの詳しい比較は以下の記事で解説しています。


ETC以外もまとめるなら付帯型を選ぶ
ガソリン代や消耗品の購入など、ETC以外の支払いも1枚にまとめたいなら、apollostation PLATINUM BUSINESSやJCB法人カードのようなクレジット付帯型のカードの方が向いています。
ETC協同組合はETC専用のため、他の経費はこの1枚では管理できません。事業やニーズによって、クレジット付帯型・ETC専用組合を使い分ける、あるいは併用することもできます。
社用車の法人カードに関するよくある質問
まとめ:車両台数から逆算してカードを選ぶ
社用車が複数台ある場合、ETCカードは1枚のクレジットカードにつき1枚しか発行できないため、車両台数がそのまま必要なカード枚数になります。
apollostation PLATINUM BUSINESSは、本会員込みで最大10枚という上限はあるものの、その範囲内であればプラチナカードとしての特典もまとめて得られる、10台以下の事業者向けの選択肢です。
車両が10台を超える、または増車の予定があるなら、ETC専用でよければ発行枚数の上限がないETC協同組合、クレジット機能もまとめたいなら発行枚数無制限のJCB法人カードや三井住友カードビジネスオーナーズの方が向いています。
自社の車両台数・欲しい特典・ETC以外の支払いをまとめたいかどうかのバランスで選ぶのが基本です。









コメント