JCB法人カード(一般・ゴールド・プラチナ)は、会員専用WEBサービス「MyJCB」に登録すると、利用明細の確認から従業員の管理、会計ソフトとの連携まで、カードをオンラインで一元管理できるようになります。
ただし、ログインするIDによってできることが大きく変わるため、まずは全体像から押さえていきましょう。
JCB法人カードのMyJCBとは
MyJCBは、JCB法人カードを管理するためのWebサービスです。細かい機能を覚える前に、まずは何ができるのかをざっくりつかんでおきましょう。
- 利用明細を確認できる
- 従業員のカード利用をまとめて管理できる
- 会計ソフトと連携できる
- ETCカードの追加などもできる
つまりMyJCBは「法人カードを管理するためのWebサービス」そのものです。ここから先は、それぞれの機能を誰がどう使うのかを具体的に見ていきます。
JCB法人カードのMyJCBには2種類のIDがある
JCB法人カードでは、「法人専用ID」と「カード使用者専用ID」を使い分けます。
【法人専用IDとカード使用者専用IDの違い】
| ID | 使う人・目的 |
|---|---|
| 法人専用ID | 代表者が会社全体のカード利用を管理する |
| カード使用者専用ID | 従業員などが自分のカード利用を確認する |
まずはこの役割分担だけ押さえれば十分です。ここから先は、それぞれのIDで具体的に何ができるのかを見ていきましょう。
法人専用IDでできること
法人専用IDは、会社側の管理者が全体を把握するためのIDです。ここからは以下の3つについてみていきましょう。
- 従業員の利用明細をまとめて確認できる
- 会計ソフトと連携できる
- ETCカードの追加やカード管理もできる
従業員の利用明細をまとめて確認できる
複数のカード使用者がいる場合でも、法人専用IDなら全員分の利用状況をまとめて確認できます。確定した利用明細はPDF・CSV形式でダウンロードも可能です。
確認できる期間は、最新のものを含めて最長17ヵ月分という制限があります。17ヵ月より前の明細はMyJCB上では確認できないため、必要になりそうな明細は早めにダウンロードして保存しておきましょう。
2026年12月10日支払い分から、WEB明細サービス「MyJチェック」に未登録のまま紙の明細書を受け取ると、1通165円(税込)の手数料がかかるようになります。
ただし対象は一般法人カードのみで、ゴールド・プラチナ法人カードは対象外です。紙の明細を受け取っている一般法人カードの利用者は、このタイミングでMyJチェックへの登録を検討するとよいでしょう。
会計ソフトと連携できる
法人専用IDでMyJCB外部接続サービスを設定すると、カードの利用明細データが会計ソフトへ自動で連携されます。都度の手入力が不要になり、仕訳作業の手間を減らせます。
対応している主な会計ソフトは、freee会計・弥生会計・ソリマチで、マネーフォワード クラウド会計への連携実績もあります。ソフトごとの具体的な設定手順や、明細が反映されない場合の原因は、以下の記事で詳しく解説しています。

ETCカードの追加やカード管理もできる
法人専用IDでは、経理・総務向けのカード管理機能もまとめて使えます。
- ETCスルーカードNの追加申し込み
- 使用者追加届のダウンロード
- カードのアップグレード(ゴールド等への切り替え)申し込み
- インボイス(適格請求書)の発行
ETCカードの請求サイクルや、使用者カード(追加カード)の年会費・発行枚数については、以下の記事で詳しく解説しています。


カード使用者専用IDでできること
カード使用者専用IDは、従業員が自分のカードを使うためのIDです。ここからは以下の2つについてみていきましょう。
- 自分の利用明細を確認できる
- ネットショッピング用の3Dセキュアを登録できる
自分の利用明細を確認できる
カード使用者専用IDでは、自分自身の利用明細や利用可能額を確認できます。他の従業員の利用分は、使用者専用IDの画面には表示されない仕様です。
営業で立て替えた経費をすぐ確認したい、今月あといくら使えるか知りたいといった、従業員本人のその場のニーズには使用者専用IDで十分対応できます。全社分をまとめて見る必要が出てきたときに、はじめて法人専用IDの出番になります。
ネットショッピング用の3Dセキュアを登録できる
ネットショッピングの不正利用を防ぐ3Dセキュア(J/Secure)の登録は、法人専用IDではなく、カード使用者専用ID側で行います。
「代表者の法人専用IDなら何でもできる」と思われがちですが、3Dセキュアの登録だけは代表者でも使用者専用IDからしか行えません。
会社全体の管理=法人専用ID、自分のカードの管理=カード使用者専用ID、と役割で覚えておくと、迷ったときに判断しやすくなります。
法人専用IDとカード使用者専用IDの違い
ここまでの内容を、重要な機能に絞って比較表にまとめました。
【法人専用IDとカード使用者専用IDの主な機能比較】
| 主な機能 | 法人専用ID | カード使用者専用ID |
|---|---|---|
| 全使用者の明細確認 | ○ | × |
| 自分の明細確認 | ○ | ○ |
| 確定明細のダウンロード | ○ | × |
| 会計ソフト連携 | ○ | × |
| ETCカード追加 | ○ | × |
| インボイス発行 | ○ | × |
| 3Dセキュア登録 | × | ○ |
| 暗証番号確認 | × | ○ |
MyJCBの登録方法
法人専用ID・カード使用者専用IDとも、申し込みの流れはほぼ同じですが、手続きする人が異なります。
- 法人専用IDの登録方法
- カード使用者専用IDの登録方法
法人専用IDの登録方法
法人専用IDは代表者が手続きします。2009年以降に入会した場合はWEBで完結し、2008年以前の入会は書面での手続きが必要です。
「MyJCB新規登録・ID確認」画面にアクセスしましょう。
代表者は、自分のカード情報を入力しましょう。
携帯電話番号・メールアドレス宛のワンタイムパスワード、または登録済みの固定電話番号からの発信で本人認証しましょう。
代表者は、自分の情報を入力し、登録内容を確認しましょう。
登録完了後に表示されるMyJCB IDを控えましょう。
発行されたIDとパスワードでログインしましょう。
2008年以前に入会した場合は、「MyJCB ID・パスワード申請書(法人会員用)」を請求し、JCBへ返送します。申請書がJCBに到着してから、約1〜2週間でIDが郵送で届きます。
カード使用者専用IDの登録方法
カード使用者専用IDも、基本的な登録の流れは法人専用IDと同じです。異なるのは、各カード使用者本人が自分のカードで手続きする点だけです。
代表者がまとめて申請する必要はなく、使用者カードを持つ従業員それぞれが、自分のカード番号・有効期限・生年月日を使って個別に登録を進めます。
従業員が増えるたびに、代表者が手続きを代行する必要が無い点は、法人専用IDとの実務上の違いです。
JCB CARD Biz・Biz ONEなどは仕組みが異なる
ここまで説明した2種類のIDは、主にJCB法人カード(一般・ゴールド・プラチナ)の仕組みです。JCB CARD Biz・Biz ONE、JCBビジネスカード、JCBコーポレートカードは、MyJCBの登録方法や利用できるサービスが異なります。
【シリーズ別の違い】
| カード | 見分け方 | ID体系の特徴 |
|---|---|---|
| JCB法人カード(本記事の対象) | 券面「CORPORATE」・番号354/3573 | 法人専用ID+使用者専用ID |
| JCB CARD Biz・Biz ONE | 券面にその名称表示・番号354 | 専用ページで案内(別体系) |
| JCBビジネスカード | 券面「BUSINESS」・番号354/355 | 社員個人口座から自動振替 |
| JCBコーポレートカード | 券面「CORPORATE」・番号355 | 使用者専用IDのみ(法人専用ID無し) |
券面に「CORPORATE」とあっても、番号が355から始まる場合はJCBコーポレートカードという別シリーズです。自分のカードがどちらか、番号で確認しておきましょう。
よくある質問
まとめ:会社全体の管理は法人専用ID、自分のカード管理は使用者専用ID
JCB法人カードのMyJCBは、代表者が使う「法人専用ID」と、従業員が使う「カード使用者専用ID」で役割がはっきり分かれています。
従業員の利用明細をまとめて管理したり、会計ソフトと連携したりするなら法人専用ID、従業員本人が自分の利用状況や3Dセキュアを確認・登録するならカード使用者専用ID、という使い分けを押さえておけば、迷わず使い始められます。



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